【EASコラム】第1回:エディトリアルアドの現状とトレンド、クリエイター目線でお伝えしていきます

こんにちは。サイバーエージェントの尾田ともうします。 「EAS」の初代スタジオ長をやっております。

なんだかカッコよさげな「EAS」。耳慣れない三文字英語ですが、もうご存知でしょうか?当社では、9月に注目の高まるネイティブ広告の専門スタジオ「Editorial Ad Studio(略してEAS)」を発足したんです。


このブログでは、スタジオ発足の背景、国内外をとりまくネイティブ広告の状況、既にオファー殺到で鉄火場と言っていい情報メディア「Spotlight」「by.S」の状況。そして、目指す未来とその美学について、存分に語っていきます。

といいつつ、この手のブログで多く見られる海外マーケットネタはDIGIDAYTechCrunchなど、最新のデジタルマーケティング/アドテク情報で先行しているメディアの日本版が頑張っているので、もうすこし現場に即したものから、メデイア業界のキーマンたちとの対談企画、さらにあんまり広告と関係ないようなクリエィティブに関する話まで、緩めに紹介したいと考えております。

対談でいうと、たとえば海外のメディア事情に詳しいと業界でも評判の「メディアの輪郭」佐藤慶一(写真右)さんなど、同じ編集稼業を営む仲間を中心に。彼は「現代ビジネス」の編集者でもあるんです。

ところで、もうクリスマス〜年末なんですね。街ではあちこちでクリスマス・ソングがかかっています。あの有名なジョン・レノンの「Happy Xmas (War Is Over)  」もよく耳にしますが、僕は年末になるとシングル「イマジン」のカップリング曲だったこの暗〜い曲を聴きたくなります。


『Working Class Hero(ワーキングクラス・ヒーロー)』John Lennon

どことなく、彼のヒーローであり、ビートルズ中期には歌い方からファッションまでコピーしまくっていた時期もあるボブ・ディランからのインスパイア(今年はこの言葉流行りました)を感じる曲調ですが、アメリカ人であるディランには絶対にない要素もあります。イギリスならではの階級制度がベースになっている「労働者階級(ワーキングクラス)の英雄になるのは大変だ〜もし英雄になりたいのなら僕について来い」という一節とか。

僕たちも大手メディアの大御所中の大御所NY TIMESのアドスタジオである「T BRAND STUDIO」に激しくインスパイアされていて、彼らのカルチェの広告なんかをひとつの目標としています。


Going the Distance - The New York Times

動画、インタラクション、ビジュアル、1本筋の通ったブランドメッセージ、すべてハイクオリティー。こんな広告作りたいので、クライアントのみなさま、発注お待ちしております(笑)。

しかし、その一方でアメリカにない、日本固有のエディトリアルが入った記事広告の良さみたいなものも追求していきたいんですよね。この分野において、日本は世界に誇れるものがあると思うんです。

というわけで、年末もEASは、ワーキングクラスヒーローさながらにギリギリまで突っ張っしていきます! よろしくお願いいたします。


(Editorial Ad Studio 初代スタジオ長:尾田和実)